私たちは、大阪の本町にあるフレンチ マーケット ( FRENCH MARKET ) というお店に行ってきました。その体験談です。お店のコダワリが生み出すエンタメ性が楽しく、とてもおいしいスイーツをいただけるお店でした。
フレンチ マーケットは、2024年8月をもって閉店となるようです。
おや?
れい ちゃん。本町にこんなお店があるみたいだよ。
フレンチ マーケット ( FRENCH MARKET ) だって。フレンチトーストが食べられるお店みたいだね。おしゃれでシュッとしてるね。
でも、スイーツ モンスター の僕たちにはちょっとお上品すぎるかな?
僕たちの底なしの胃袋には物足りないかもしれないね。
スイーツ モンスター?????
ま。行ってみましょう。
場所はこちらです。
Osaka Metro 堺筋線の堺筋本町か、北浜から歩いていくのがよさそうですが、私たちは間違えて御堂筋線の本町から向かいました。ちょっと遠かった。
大阪の本町はビジネス街ですね。大阪のビジネス街には、なぜかおいしいスイーツのお店が多いです。
ビル街を歩いていると、、、ありました!
おしゃれなお店ですね。白の基調がとても上品です。
右手にカフェスペースがあります。
私たちが着いたのは14:00ちょっと前ですが、カフェスペースは満席でした。
おじゃましまーす。
いらっしゃいませー!店内ご利用ですか?>店員さん
はい!ふたりです。
ただいま、満席ですのでお待ちくださいね。>店員さん
商品あるだけなので、先にごらんになってくださいね。>店員さん
元気で、個性的な店員さんですね。
はーい。どれどれ。
カヌレとか、、、ケーキもありますね。
ケーキ食べたいな。おいしそう。
成熟バナナとか赤卵とか、素材にコダワリがありそう。白いケーキが「スワン」で、黒いケーキが「ブラックスワン」という名前がついています。確かに鳥の形してますね。
なくなるとアレなので、先に注文しておきますか。
白い方と黒い方を1個ずつください。
はーい。一羽ずつですね。>店員さん
あ。。。はい。一羽ずつで。
そうだよな。スワンなんだから、数え方は一羽だよな。
店員さんは変じゃない。それを変だと感じる僕の方が変なんだ。。。か?
さて、商品も選びました。
それでは、お店の前でお待ちくださいねー。>店員さん
カフェ待ちは、私たちの前に1組いらっしゃいました。
10席を2人でやってるのよー。お待たせしてごめんなさいね。>店員さん
だんだん、店員さんのキャラがわかってきました。
いえいえ、いいのです。全然待ちますよ!
さて、待っているときにカフェ用のメニューをもらいました。
ふーん。
デザート どれにする?
え?これで1種類だよ。
ええ?!そうなの?
A4一枚にいろいろ書いてあるから、てっきりこの中のどれかかと思った。
ひとつ注文すれば、これ全部ついてくるのか。なんという贅沢。
しかも、香水ってなんだ?
なんだか、異空間に入り込んだような不思議な感覚。
幸い、10分ほどで席に案内してもらうことができました。
今回、私たちは注文した商品と料金はこちらです。
- スフレ パンペルデュ (フレンチ トースト) 1300円を2人分
- ホットコーヒー 400円
- アイスコーヒー 500円
- スワン 600円
- ブラック スワン 600円
- 琉球カヌレ (持ち帰り) 540円を2つ
フレンチ トーストは時間がかかるそうなので、先にケーキを持ってきてもらうことにしました。
ケーキにガラスのケースがかぶせてある。。。
そして、飲み物は切株のようなコースターにのせてあります。
シロップまでちいさい切株のコースターが用意してある。。。。
なんだか不思議な。。。。
はっ?ダメだダメだ。疑問をもってはダメだ。異空間に引きずりこまれる。
さ。いただきましょう。
そして、、、このケーキのお味が、、、、
ぐっ。生涯ベストかもしれない。。。
おいしいです。味に起伏をつけるのではなく、生クリームやカスタードクリームのうまみを味わせる種類のケーキですが、超絶おいしいです。
コダワリは見た目だけではなく、味に直結しています。
あわわ。
ブラック スワンの方は、チョコレートの香り。チョコレートの酸味や渋みを使った演出ではなく、こちらも豊かなうまみを味わせる感じのケーキです。
ほんのちょっとだけ、バナナの刺激がします。バナナが刺激に感じるほどのやさしい味です。
いやもう言葉がないです。言葉にならない味わいです。
ケーキの余韻を感じながら、フレンチ トーストを待っていると、時間はかかりましたが出来上がったようです。
いよいよ、シェフがやってきました。
じゃあ、香りをかけますね〜>シェフ
(プシュ、プシュ)
フレンチ トーストを持ってくる前に、テーブルに霧吹きで香りを吹くシェフ。
メニューに書いてあった香水っていうのはこれのことだったのか。
冬の香りらしいんです>店員さん
(あっけ)
。。。。
おおおおおおおお。わかった!
このお店を満たしているのは、あふれるほどのコダワリなんだ。
やりたいことを、思いっきりやってるんだ。
この人たちは、それほど趣向がわいてくるんだ。
一品にA4一枚使ったメニューといい、テーブルに提供するときにまでケーキにかぶせるガラスケースといい、ドリンクそしてシロップまで切り株のようなコースターにのせることといい、、、
冷静になるとやり過ぎ感と紙一重のところを、店員さんとシェフの元気さとエネルギー、そしてなによりその2人が一番楽しんでいる感じからくる納得感。
それがわかる前は、不思議すぎて意識が異空間に飛んでいきそうでしたが、わかってしまえばやり過ぎ感もクスリと笑ってしまいます。
なんというエンタメ性。
グルメサイトの写真からはまったく伝わってこない、実際に来て体感しないとわからないエンターティメント性。
そして、そのコダワリが生む味のよさ。
まさに、人の力。
さて、テーブルにはいよいよフレンチ トーストが、、、
シェフがのっているものの説明をいたしまーす。>店員さん
大きなチェリーがのっているんですけれども、こちらはフランスの、、、、>シェフ
五分の一もわからなかったけれど、シェフがノリノリで説明してくれます。
でも、これがやりたいんだということはわかりましたよ!
さあ、いただきましょう。
フレンチ トーストは熱くなっております。>店員さん
オーブンで火を通したというフレンチ トーストは中まで熱々で、、、、
いや?違うな。
オーブンで火を通したというフレンチ トーストは<中こそ>熱々です。
ギャハハ。熱っ!
キャキャキャ
ひとつひとつのコダワリのやり過ぎ感が、おもしろくなってきた。
「そのコダワリ必要?」から「でもやりたいんだろうな」と笑ってしまいます。
厚焼きタマゴみたい。
やめて。笑ってしまう。
フレンチ トーストの周りにはフルーツやアイスクリームなどが並べられています。
下には栗がかくれています>シェフ
かくす必要ある?
やめて。もう笑える。
しかも、よくみると植木鉢が倒れて、くずれちゃったというディスプレイがされています。
これもちょっとよくわからないコダワリ。
植木鉢がじゃまでしたら、よけといてくださいねー。>店員さん
やめて〜。そんなこと言わないで。食べてるのに笑えてくる。
なんだか、シェフのコダワリの異空間から、正気にもどすような店員さんのコメントがささります。
やっぱりエンターティメント感ある。
ブドウが薄くスライスされている。
もうやめて。
チェリーのアイスクリームはヘタをつけなおしている。
ひー。
最後に、植木鉢のなかに土を模した生地を発見し、そこまでコダワルかとまた笑う。
はあ、面白かった。
ごちそうさまでした。
帰り道、なんだか映画が終わってしまったようなロス感。
あの人たちに、また会いたい。
こういうエンタメ感って、写真では伝わらないと思うんです。
実際に体験しないとわからないものを、私たちは体験してきました。
しかも、とてもおいしかった。
お持ち帰りのカヌレも、生地のうまみと、たっぷりとしたおこげの苦味がとてもおいしかったです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
では、また次のツイーツで。
スイーツ モンスター
がおー!
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